音楽を続けるにあたって、悩まされる騒音問題。
日本の住宅事情では、ずっとつきまとう問題ですよね。
楽器の上達には、反復練習が不可欠ですが、それができないのは大問題です。
ギターなどの音は、テレビなどの音に比べとても響きます。
いや、自分家は鉄筋コンクリートのマンションだから大丈夫というものでもありません。
お隣さんに迷惑のかからないよう、しっかりと対策はしたいものです。
一番お金をかからない方法といえば、卵パックですね。
プラスチックのやつではありませんよ、紙パックのやつです。
効果はこれから紹介するものに比べたらほぼ無いに等しいですが、やらないよりはマシだと思います。
ちなみに実は音の吸収とってもいいものって何だか知っていますか?
それは人間の体です。
ですから、人がたくさんいる場所はとっても音の吸収がいいんですよね。
とはいえ、人間は売買できるものではないので、今日は楽器パート別の防音対策グッズを紹介していきたいと思います。
おすすめ防音対策グッズ
まずは楽器を問わず全般系から。
防音と聞いてまず思いつくのが、やはりこのような壁に貼るものではないでしょうか?
壁に貼るもの
部屋中に貼り、密閉空間が作れればこのシートは絶大な効果を発揮するでしょうね。
お隣さんとの間の壁に貼るだけではほとんど効果はないと言っていいでしょう。
お部屋が広い方なんかは、段ボールと上記アイテムを用いて、独自の防音室をDIYで作成される方もいますね。
簡易防音室
Voやバイオリン、サックスなどのあまりスペースを取らない方であれば、このような簡易防音室を利用するのもいいでしょう。
値段は高いですが、これで騒音に対してのストレスがかからないのであれば、無駄な出費ではないでしょうし、上達も早くなります。
ただこれ、夏とかってどうなんでしょうか?
あっつくて使えないとかだと考えモノですよね。。
また、これがあったとしても、やはり簡易防音室ですので、深夜の練習はやめたほうがいいでしょう。
ボーカル編
ボーカルだってカラオケだけじゃなくて、自宅でしっかり練習したい。
ボーカリストの場合、これまではふとんで口を塞いで発声とか、そういったものが主流でした。
そこで登場したのがミュートマイク。
これ、筆者も持っています。
マイクにカップがついていて、そこで口を塞ぐとあら不思議。全力で歌っても苦情は来ません。
恥ずかしいので、お隣さんから遠い洗面所で歌ってますけどね。
これはないのと比べたら、雲泥の差で消音効果があると言えます。
ちなみにこのアイテム。
元は家でカラオケがしたい人向けに作られたものです。
したがってUSBなどでカラオケを流し、このマイクの音にエコーをかけてとミックスできる機能があります。
その機能自体はあまり使えません。お風呂のような歌声になります。
消音効果自体は絶大なので、ライブ前のウォーミングアップなどを楽屋でするときにも重宝するでしょう。
ガチおすすめです。
ギタリスト編
ギターについては、防音アイテムがとても充実しています。
そもそもエレキギター自体は、生音はとても小さく、非常識な時間に弾かない限りは苦情がくるようなものでもないです。
現在ではアンプシミュレーターなるエフェクターも充実しているので、ヘッドホンで練習できる環境を簡単に整えることができます。
例えば、ヘッドアンプの音を自宅で鳴らしたい!!でもデカい音は出せない!!
ということであればこういったアイテムがあります。
このアイテムは元々は宅録用のアイテムです。
密閉された箱の中に8インチのスピーカーと、それを拾うマイクがセッティングされています。
マイクの一は外側のつまみから少しではありますがズラすことも可能で、
自宅で本格レコーディングができます。
こちらも筆者は持っていて、レコーディングしています。
消音効果も絶大です。
例えば、100Wのヘッドアンプであってもボリュームセンターくらいまでは上げても大丈夫。
もちろん完全に音は消えません。
漏れますが、まあ昼であれば問題なしといったところです。
ギタリストで騒音に困るのは、やはりアコースティックギターやクラシックギター。
これら生楽器はとーーーっても響きます。
鉄筋コンクリート造のマンションでもお隣さんにはガンガンに聞こえますからね。
しっかり対策したいけど、なかなかそういったアイテムはありません。
しかし最近では、スチール弦、ナイロン弦ともにサイレントギターというものがでています。
普通のアコースティックギターのように箱がないため、エレキギターの生音と同じような感覚で練習することができます。
ナイロン弦の場合は、マグネットピックアップで音が拾えませんが、
これはピエゾ素子を使ったマイクを搭載しているので、スチールでもナイロンでも音が拾えてラインで聞くことができます。
あまり効果は期待できませんが、サウンドホールを塞ぐことでもある程度の響きは抑えることができます。
ただし、もともとこれはライブでハウらないようにするためのものですので防音用途としては弱いかなといった感じです。
バイオリン編
バイオリンもやはりサイレント対応のものが発売されています。
公園などで練習する人もよく見ますが、こういったものが家の練習用としてあるだけで、上達度は遥かに早くなると思います。
ウッドベース編
ウッドベースほど本物の大きいものを持っている人も少ないと思いますが、
こちらもサイレントベースが出ています。
デザインがかっこいいので、これを普通にライブで使う人もいますね。
ドラム編
ドラムも昔から、サイレントドラムは充実しています。
最近は、音源もリアルをサンプリングしたものが多いので、音質的にも満足できるものがあるでしょう。
ただし、このサイレントドラム。
やはり叩くものというのは音が響くものです。
昼まであっても、壁の薄いアパート等ではアタック音が漏れます。
したがって、メッシュ地のものにするか、ハットやシンバル系のパッドは、上記吸音材を合わせて使い、
ドラムマットもしっかりセッティングする必要があるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
日本の住宅事情だと、あなたの楽器の上達を損ねるものがたくさんあります。
そのひとつが騒音。
これだけはしっかりと対策して、気兼ねなく練習できる環境を作ることが上達の第一歩ではないでしょうか?