ギタリストもデジタル対応がマスト
昨今はギタリストもDTM(昔でいう宅録)をやる機会が多くなってきましたよね。
ギタリストは基本アナログ志向ですから、デジタル機器で迷うことも多いのではないでしょうか?
そんな中、最近ではギターアンプやエフェクターもPCやMAC上のソフトウェアで利用できるようになっています。
プラグインとしても活用できるBIAS FXなら、オーディオインターフェースにギターシールドを直に繋ぐだけで、
いろいろなアンプサウンド、エフェクトサウンドをPC・MAC上で試すことができるようになりました。
今回はPositive Grid社のBIAS FXというソフトについてレビューしていきたいと思います。
BIAS FXとは?を簡単に
スタンドアロン、プラグイン型(DTM内で利用できる形式)のギターアンプ/エフェクト群
BIAS FXを簡単にいうと、PCやMACで利用できる仮想ギターアンプ/エフェクトボードですね。
スタンドアロンで利用できるものやDAWと連携させて利用することができます。
これまで生のギターアンプやアンシミュで録音してきた方からするとあまりメリットがないように聞こえますが、
このDAW上で利用できるというのがミソになります。
プラグインというのは録音されたオーディオの後で通りますから、 曲ができた後からでも、ギターアンプ/エフェクトの変更ができるのです。
DAW内にはエレキギターの生音が録音されるということですね。
録音するときもプラグインを可動させながらできるので、何ら不自由はありません。
ラインナップは2種
BIAS FXのラインナップは2種あります。 アンプやエフェクトの種類に違いがあります。
Desktop
12 x アンプ + 30 エフェクト
BiasアンプをBias FXにインポート可能
ペダルボードをカスタマイズ可能
ToneCloudで世界中のユーザペダルボードをDL可能
Professional(Desktopに加え、下記機能が追加)
32 x アンプ + 64 エフェクト
10台のスタジオラックプロセッサー
MIDIオートメーションサポート
デモ版をダウンロードできる
デモ版はwebサイトからダウンロードすることができます。
無料で結構なところまで使えるので、これは試してみる価値ありますよ。
制限はアンプ/エフェクトの種類と、あと利用中に一定間隔で無応答になるだけです。
ダウンロードサイトはこちらにあります。
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- トップページから、「Try Demo」リンクをクリック
- BIAS FXの右にある「Download」ボタンでダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行
- 「続ける」をクリック
- 「インストール」をクリック
- トップページから、「Try Demo」リンクをクリック
インストールが終われば、アプリフォルダにBIAS FXというアイコンが表示されると思います。
(WIndowsの場合もスタートメニューに登録されると思います。
実際に使ってみた
早速ダウンロードして使ってみました。
最初の起動画面としてはこんな感じです。
画面上段に、配線経路が表示され、下段に選択しているアイテムの設定値が表示される感じですね。
画面上のUpgradeの右のアイコンをクリックすることで、ペダルボードライクな表示に変更可能です。
ヘルツやバッファーサイズ変更可能
昨今はアンシミュもかなり音質がいいです。
というのもDSPの質が高くなったり、デジタル技術が加速度的に進歩しているためです。
BIAS FXでは画面右上の設定の歯車アイコン-「Audio Settings」画面からサンプルテートを決めることができます。
対応しているのは、
44100Hz
48000Hz
88200Hz
96000Hz
176400Hz
192000Hz
です。(DTMプラグインの場合は、セッション設定に依存します。)
はっきりいって人間の可聴域以上の音を余裕でカバーしています。
サンプリング周波数は実際の周波数の倍なので、44100Hzサンプリングだと、22kHzまでの音域となります。
ちなみに人は22kHz以上の音は聞こえないと言われています。
またアンシミュを使う上で一番気になるレイテンシーの部分ですが、
サンプルレートが
2samples(0.3ms)
64samples(0.7ms)
96samples(1.0ms)
・
・
・
2016samples(42.0ms)
と選ぶことができます。
0.3msのレイテンシーに気づける人はまあいないでしょうね。
デュアルアンプ機能
BIAS FXではアンプを2台にすることが可能です。
少し前までは、Axe-FXでしかできなかった機能がプラグインでできるようになりました!
ミックス具合も変更することができます。
アンプの後にかけるエフェクトも片方だけにかけることも可能です。
例えば、クリーンアンプ側にコーラスをかけて、クランチ側にはかけないっていう設定も可能です。
これは便利ですね。
パッケージ版の販売もあり
基本的にはダウンロード販売ですが、パッケージ版がAmazonや楽天、サウンドハウスでも購入可能です。
セール時に購入がお得
こういったソフトウェアは定期的にセールがあったりします。
そういったときは上記のパッケージ版も安くなったりしますので、公式サイトをチェックしてみるとよいでしょう。
弦マガ的レビュー
弦マガ編集部担当が使ってみた感じでは、かなり即戦力になるソフトだと感じました。
とにかく音がよく、PCにもあまり負担をかけません。
レイテンシーに関しては最小(0.3ms)にすることで違和感なく使うことができました。
今回はデモ版を使用してみましたが、欲を言えばもう少し試せるアンプやペダルの種類を増やしてほしかったですね。
(デモ版はDesktop仕様のようです。)
集合住宅などで普段は音を出せないって方にもライン練習の際にもとっても役立つでしょう。
弦マガ編集部担当は、今回デモ版を使い、実際仕事でも使おうと思い、購入する予定です。