ジャパンビンテージギターを甦らせる!その3:ポット交換

国産の中古ギターをオークションで入手し、カスタマイズして現代に蘇らせる企画第三弾です。

今回はポット交換です。

 

ミリ規格とインチ規格

ストラトにはボリュームとトーン*2で合計3つのポットがついています。

Fender USAなど、海外製のギターはこれらがインチの企画で作られています。

これらの違いについては、こちらのサイトで詳しく説明されています。

 

ミリ規格を購入

今回のジャパンビンテージギターのピックガードを外して裏っ返してみたところ、
直径24mmのミリ規格が採用されていました。

インチ規格であればCTSのポットが鉄板ですが、これはミリ企画のため、
シャフトの太さや、ノブのサイズが合いません。

 

(ちなみにオームについては、大まかにストラト系は250KΩ、レスポール系は500KΩと覚えておくとよいです。)

 

なので、今回はミリ規格の250KΩのポットを3つ購入しました。

 

スイッチ

ストラトのピックアップセレクタースイッチは、5WAYのものが通常つけられています。

しかし今回のギターにはビンテージの3WAYスイッチでした。
しかもこれもミリ規格のようです。

確かに初期のストラトはそれぞれのピックアップのみを使う想定だったため、
セレクターは3つで十分でした。

しかし、後にハーフトーンなどのバリエーションに迫られ、5連のスイッチに仕様変更しています。
現在の実用性を考えると5WAYスイッチが妥当です。

したがって、ミリ規格の5WAYスイッチを探すことにしましたが、
これはどっこにもありませんでした。

したがって、インチ規格のALLPARTS製を購入してなんとかすることにしました。

 

ノイズ対策

現在のストラトキャスターは、結構歪ませることが多く、ノイズに弱いシングルコイルでは、
ノイズ対策が必須となります。

しかし、やりすぎるとストラトのおいしいハイまで抑制されてしまうため、
適度の対策することにしました。

それは、ピックガード裏にアルミシートを貼ることです。

これだけで、ハイ落ちのあまりしないノイズ対策をすることができます。

今回はギターワークスさんから購入させていただきました。

 

ピックガード加工

今回、ポットはミリ規格16mm、スイッチはインチ規格のものを購入しましたが、
これによりピックガードに加工が必要になります。

ネジ穴やポットが入らなかった場合に必要となるもの。
ここでもやはりテーパーリーマーが活躍です。

 

3Way⇛5Way

今回明らかにサイズが違うスイッチを導入することにしたわけですが、
どのような加工をすれば取り付けられるか。

もともとついていたスイッチとは、ネジ穴の位置からスリットの長さまで違います。

よく考えた結果、スリット穴を糸ノコやカッターで拡張し、既存のネジ穴ひとつまで繋げて
新規にひとつ穴をあける、というという改造をすることにしました。

写真下部、スイッチのスリット右端が丸くなっていることがおわかりでしょうか?

 

ここが下のネジ穴となります。右のネジのネジ穴は新規に空けました。
少し見た目が不格好ですが、スイッチは基本リアだと思いますので、気にしないことにしました。

やろうと思えば、新たにピックガードを購入し付け替えることも可能です。
(ただし、ボディのネジ穴は一旦埋めないといけない場合が多いです。)

 

次回はピックアップを交換して、配線したいと思います。

 

 

 

 

 

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