あのリッチ―が愛したアンプ
ENGLはドイツのアンプメーカーで、あのリッチ―・ブラックモアが愛したアンプとして知られています。
オーディオといえばドイツです。Kemperもドイツでしたね。
ハイゲインアンプというイメージではありますが、世界では様々なアーティストがこのアンプを使っています。
高中 正義
健一/MERRY
マナブ/SCREW
TOMO-ZO/Gacharic Spin
STEVE MORSE
RON “BUMBLEFOOT” THAL/GUNS N’ ROSES
VIVIAN CAMPBELL/DEF LEPPARD
SCOTT GORHAM/THIN LIZZY
Paul Stanley/KISS
MARTY FRIEDMAN
CHRIS IMPELLITTERI
RITCHIE BLACKMORE
今回、このENGLがエフェクターを発売しました。
アンプメーカーが昨今はコンパクトエフェクターを発売してきていますが、
他のコンパクトエフェクターとどのような違いがあるのでしょうか?
発表は6機種
今回発表されたのは歪系3種、コンプ、コーラス、ディレイの合計6機種になります。
ENGL Retro Distortion[RS-10]
ENGL Retro Distortion [RS-10] |
こちらはレトロということで、ピッキングレスポンスよく、ボリュームや歪減衰がコントロール可能なモデルです。ブライトスイッチがついています。
3バンドイコライザがついていますが、BASSではなく、Low-Cutとなっています。
ENGL Reaper Distortion[BC-10]
ENGL BC-10 Reaper Distortion |
Reaper(鎌)ということで、ザクザクしたディストーションということでしょうか?
3バンドイコライザつきとなります。
ENGL Straight To Hell Distortion[VS-10]
ENGL Straight To Hell Distortion [VS-10] |
こちらは名前からしてデスメタル向きサウンドということでしょう。
7弦やダウンチューニングで本領を発揮しそうなペダルです。こちらも3バンドイコライザつきです。
ENGL Compressor[BF-10]
ENGL Compressor [BF-10] |
こちらはコンプレッサーですね。所謂ダイナコンプのような癖があるものではなく、ナチュラルにかかるコンプのようです。
ENGL Chorus[CH-10]
ENGL CH-10 Chorus |
BBDというアナログ素子を使ったコーラスです。切替スイッチで、ビブラートと切り替えができるようになっています。
ENGL Delay[DM-60]
ENGL DM-60 Delay |
最後はデジタルディレイです。640msのディレイタイムに対応しています。
有名アンプメーカーから新しく発売されるペダルの中に、モジュレーションやディレイまであります。
SCSコネクター?
実は、今回これらと同時にケースまで発売しています。
ENGL PB-6 SCS Pedal Board
ENGL PB-6 SCS Pedal Board 【受注生産品】 |
ENGLのエフェクターを一気に搭載できるようになっています。
で、このエフェクトボードには、SCSというものに対応しているそうです。
確かによく見てみると、ペダルボードには穴が開いていますし、
ENGLのペダル自体の底面にも独自の端子がついています。
このSCS端子というものは、弦マガ編集部も調べてみたのですが
機能的には、電源と音自体をこれ一本で賄えるもののようです。
つまり、SCS端子に対応したペダルであればSCS端子一本で繋げて音が出るようなのです。
形状から見るに、推測になってしまいますが通常のLANケーブルと同じようなものなのではないかと思います。
SCS端子エフェクターは増えていくのか
パッチシールドいらずで、モジュラーケーブル一本で接続できるようになるのはとても便利です。
実際、エフェクトボードの重くなる要因として、パッチケーブルが多くなるという部分が少なからずあるからです。
このあたり、オーディオ最先端の国、ドイツらしいですね。
今後、世界中のコンパクトペダルがこのSCS端子に対応すれば、
機材も軽くなるし、できることの可能性も大きくなる予感がします。
ENGLはこの6種に続き、他にもペダルをリリースしてくれるのではないでしょうか?
将来的にパッチケーブル不要の時代が来るのかもしれません。